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腸のはたらきとは? わたしたちのからだの外側と内側をつなぐ腸

最近便秘気味なんだよね~
冷たい牛乳でも一気飲みして腸内環境良くしちゃうか~

待って待て待て!
出せばいいってことじゃないからねパパ!
腸内環境をよくする意味が全く間違ってるよ!

え?
そうなの?

まず腸内活動から勉強しなおしたほうがいいわね・・・
準備はいい?!
パパ?

はいぃ~!
(ママがやる気に満ち溢れている・・・今日は長そうだな~)
食べ物が消化されるまでの流れって知ってる?
わたしたちの食べたものがどのように吸収されていくのか皆さんは知っていますか?
食べたものは消化管により消化・吸収されます。
消化管は食道、胃、十二指腸、小腸、大腸とつながって一本の管になっています。
そこを16~24時間という長い時間をかけて通って、わたしたちのからだは消化・吸収・排泄作業を行っているのです。
まず知っていただきたいのは、わたしたちが寝ているときも、からだは常に活動し続けているんですね。
消化管の主なはたらきはこれ!

紹介します!
はたらく消化管のお仕事はこんな感じです。
●口・食道:噛んで食べることで、食べ物を小さくし、唾液に含まれる消化酵素によりでんぷん(炭水化物)と脂肪を分解する。
食道は、食べ物を胃へと素早く送る役割を持つ。
●胃:胃へ送られた食べ物をさらに分解!
胃液はたんぱく質と脂肪を分解する消化酵素を含んでいる。
たんぱく質はアミノ酸へ、脂肪は脂肪酸へと細かく分解される。
●十二指腸:胃から十二指腸に入る間に肝臓で作られた胆汁により脂肪をさらに分解する。
十二指腸に入ると、膵臓から分泌された消化酵素により炭水化物とたんぱく質、脂肪を消化する。
●小腸:消化され小さくなった成分を小腸で吸収し、血管へ流れ栄養成分として使われる。
効率よく吸収する為に、小腸の表面は絨毛(じゅうもう)という突起状になっており、吸収できる面積を増やしている。
●大腸:残りの不要物は便となり、大腸を通り排出される。
腸内細菌により、消化されない食物繊維は、発酵され、消化しやすい形に変える。
腸内環境を整える=免疫力も上がる!? 腸内環境を整えると良いこと尽くめ?!

何かからだの仕組みを勉強してるって学生に戻った気分だな~

腸内環境は奥がとっても深いのよ!
まだまだ話したりないわ~

腸内環境を良くしようとか最近よく聞くけど、まず腸内環境良くするといいことってあるの??
パパは便秘だけど元気だよ?

今はいいかも知れないけど、それが長い間になっちゃったら、からだの免疫力にも影響が出ちゃうんだから~
風邪ひきやすくなったりね!
腸内細菌はあなたのからだを守ってくれる!
人間の腸内には600兆~1000兆個とも言われる腸内細菌が存在しています。
体重でいうと、1~2㎏ほどになります。
その種類も割合も、その人によって全く異なりますが、それは食事や生活習慣によって腸内環境が日々変化しているからです。
菌たちが密集している様子がお花畑のようで、腸内フローラとも呼ばれています。
腸内細菌は大きく分けて3種類に分けられます。
●善玉菌:からだに良い菌。
腸内で食物繊維を分解し、脂肪酸やビタミンB群をつくることもできる。
●悪玉菌:からだに悪い菌。
小腸から流れてくる食べかすを有害物質にしてしまう。
●日和見菌:どっちつかずなお調子者で、善玉が多いときは善玉のはたらきを助け、悪玉が多いときは悪玉のはたらきを助ける菌。
これらの菌は善玉が多くて悪玉が少なければいいというわけではなく、ちょうどいいバランスを保つことで、腸内環境も整いやすくなるんですよ。
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7
腸内環境が悪いとどうなるの?
腸内環境を整えるとからだにいいと言いますが、では逆に腸内環境が悪いとどんな影響があるのでしょう?
まず。イメージしやすいのは便秘になることですよね。
ですが、それだけではないんです!
わたしたちがもつ免疫機能で活躍する細胞たちの70%が腸内に滞在しています。
その為、腸内環境を整えることで、免疫力を上げることができるのです。
逆に、腸内環境が悪いとからだの免疫力が落ちてしまい、疲れやすかったり、風邪をひきやすかったりなど、体調にも影響を及ぼしてしまいます。
始めよう!腸活!内側からキレイに

パパさん、ママさんこんちわ~っス!
お久しぶりっす~

D太郎くんいらっしゃ~い
今日は二人で飲んでくるんだっけ?

今、ママスイッチ入っちゃって、腸内環境について熱く語っちゃってたんだよ。

腸内環境っスか~?
じゃあ今日はばっちりですね!
飲んだ次の日はパパさんお腹ゆるゆるですもん!

・・・D太郎くん。
ここに座ってあたしの話聞いてくれる?
というかちゃんと聞いて!

お酒飲んで腸内環境良くなるわけないでしょう!
その間違った知識わたしが正してあげるから!!
はい!正座する!

え・・・
(うわ~ママさんスイッチ入ってる~)

D太郎・・・
今日は飲みに行くのやめておこうか・・・泣
発酵食品をとると腸内細菌にパワーをくれる!
腸内細菌と言えば発酵食品!
というイメージを持っている方は多いと思いますが、その通りなんです。
発酵食品は「発酵」することで栄養価が高まり、わたしたちのからだに良い影響を与えてくれます。
発酵食品は、腸内細菌を元気にしてくれるパワーを持っているんです。
腸内細菌は3歳までに基盤が決まってしまうと言われています。
大人になってから意識が必要なのは、今もっている腸内細菌を元気にしてあげること!
日常に発酵食品を取り入れていきましょう。

発酵食品には納豆、味噌、醤油、ヨーグルト、キムチ、漬物、甘酒などがあるんだよ。
漬物類は塩分が多く含まれているから注意してね!
プレバイオティクスってしってる?腸内細菌のエサになり善玉菌を増やしてくれる?!
不足しがちな善玉菌を増やす効果をもつものをプレバイオティクスといいます。
この腸内細菌を増やすものとして、水に溶ける水溶性食物繊維やオリゴ糖という糖質があります。
水溶性食物繊維は、水を含むとゲル状になり、便を柔らかくする効果があります。
オリゴ糖とは、複数の糖がくっついてできている多糖類と呼ばれる糖類です。
糖質なので摂取には注意が必要ですが、腸内環境を整えるためには必要な糖質なんです。

水溶性食物繊維は果物や根菜、豆類などに含まれていて、オリゴ糖はきなこや小豆、玉ねぎ、いんげん、ごぼうやバナナ、にんにく、はちみつなどに含まれているんだよ。
オメガ脂肪酸のような良質な油をとり腸のはたらきを活性化しよう!
からだにいい油があるのは知っていますか?
油は肥満の原因になったり、悪いイメージがあるかもしれませんが、良質な油はからだにとって必要な栄養素なんです。
主に魚に含まれていることで有名なDHAやEPAなどのオメガ3系脂肪酸は、健康をサポートしてくれるからだにとって必要な油なんです。
また、このオメガ3系脂肪酸は腸内の動きをスムーズにしてくれる効果も期待されているんです。
また、腸内細菌も、脂肪酸の仲間を生成していたり、意外と関りが深い栄養素です。

良質な油を意識して毎日の生活に取り入れていきましょう。
あくまで油はカロリーが他の栄養素に比べて高いので、過剰摂取には注意しましょう。
腸のためにもメンタルケアが大切!!
腸は第二の脳と言われている程、わたしたちのからだにとって重要な部位なんです。
脳と呼ばれているのにはしっかり理由があり、腸には脳の次に神経細胞が多く張り巡らされていて、精神的な影響を受けやすい臓器なんです。
緊張している時に、おなかの調子が悪くなってしまう・・・
そんな体験をしたこともあるのではないでしょうか?
ナイーブな臓器だからこそ、疲れやストレスを貯めないように、メンタルケアも大切にしましょう。
過度なダイエットは腸内環境が悪化する!?
腸内で頑張って活動している腸内細菌は、もちろんわたしたちの腸内で生きています。
生きているからこそ、腸内細菌たちにもエサが必要ですよね。
上記で説明してきたように、糖質や脂質は腸内環境を整える重要な役割をしている栄養素です。
過度なダイエットは、腸内環境を悪くしてしまいますので、極端な食事制限はやめましょう。
美味しく食べて、腸内環境をよくすることは、健康的なからだづくりにとって重要なことで、健康的なダイエットにとっても大切なポイントですよ。
つむつむの今回のまとめ

どうだったかなぁ~

ママは昔便秘に悩まされてたから腸内環境のことになると変なスイッチが入っちゃうみたい~

パパたちは残念ながら今日の飲み会は中止になって、つむつむはいっぱい一緒に遊んでもらったよ~

腸内環境を整えることが、免疫力を上げることにもつながるし、からだにもこころにもいいことだらけだね~

でも、すごく特別なことをしなきゃいけないわけじゃなくて、普段の生活に少しの意識で、腸活ってできちゃうんだよ~ これなら気軽に始められるよね~

ダイエットを意識している人は、食事を制限するよりも腸内環境をよくすることを意識したほうが効果的だってママも言ってたよ~

最後までお話を聞いてくれてありがとね~ ばいば~い(^_^)/~