脳筋パパ脳筋パパ

最近さぁ“糖質”は「悪」的な風潮があるよね?


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

どうしたの?急に?(まぁいつも急か・・・)


脳筋パパ脳筋パパ

いやさぁ~テレビの健康特番とかもそうだし、コンビニやスーパーの食品とかも
糖質off」とか「糖質ゼロ」とか推してるしなぁ~って思って


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

なるほどね~
確かに最近の流行りかもね!


脳筋パパ脳筋パパ

いや~
でも“糖質”が少ない代わりに
脂質”が多く含まれるパターンが結構多いよね~


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

おぉ~ 流石!
良いことに気付いているね!


脳筋パパ脳筋パパ

そうでしょ!
パパは絶対に脂質は摂らないと心に誓ったんだ!!


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

それはまた極端だね~(-_-;)

脂質は悪じゃない!!脂質の重要な役割とは?

管理栄養士ママ管理栄養士ママ

パパ。脂質を意識することはとっても大切だけど、
脂質に重要な役割があるんだよ!


脳筋パパ脳筋パパ

えっ!
そうなの!?

脂質ってそもそもなに??

脂質とは三大栄養素の一つであり、私たちのからだにとって必要不可欠なものです。

脂質にはサラダ油やオリーブオイルなどの液体の油(あぶら)や、ラードやバターなどの固体の脂(あぶら)、
またお肉やお魚など食品に含まれる脂質など、私たちの食生活に多く存在しています。

ですが、脂質と聞くと、太ってしまうから摂らない方がいいんじゃないの?

と思われがちですが、脂質には私たちが生きるためにも大切な役割をしっかり果たしてくれているのです!

脂質の重要な役割3つ!

脂質のはたらきは大きく分けると以下の3つが挙げられます。

①エネルギー源になる

エネルギー源になるのは糖質のイメージがあると思いますが、脂質も大切なエネルギー源のひとつです。

空腹時や運動時など、からだがエネルギー不足の時、脂肪細胞として蓄えられている脂肪を脂肪酸という形に分解し、エネルギーとして使います。

主に、心臓、肝臓、骨格筋などで脂肪酸をエネルギーとして使用することができます。

②細胞膜の主成分

私たちのからだは多くの細胞によって構成されていますが、その細胞一つひとつを覆う細胞膜の主成分は、なんと脂質なんです!

脳は4~6割が脂質でできていると言われているほど、脂質は脳にとっても欠かせない栄養素になっています。

③全身の調整役

脂質がからだの調整をする…?
考えてもイメージがつき辛いですよね。

脂肪は私たちが生きる上で、欠かせないステロイドホルモンを生成するのに必要なんです。

詳しく言えばコレステロールが材料になり、副腎皮質ホルモンや性ホルモンが生成されています。

他にも、脂質を摂取することでからだを温めてくれたり、良質な油を選び摂取することで、

血糖値・血圧・血中コレステロールを減少する効果をもつものや、免疫機能を調製してくれるもの、
血中中性脂肪を減少してくれる効果
をもつものなど、からだの調整を行ってくれるのです!


脂質の摂り過ぎに注意!摂れば良いってもんじゃない!

脳筋パパ脳筋パパ

脂質・・・
すごい重要な役割があるんだね・・・
なんか脂質のこと勘違いしていたみたい・・・
申し訳ないことしたなぁ・・・


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

脂質もわかってもらえたみたいで安心したんじゃない?


脳筋パパ脳筋パパ

そうだね・・・
とりあえず今までの不足分を補うためにサラダ油でも補給するか!!


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

ちょっ!また極端だね!!
ちょっと待って!パパ!!

脂質は1gあたりのカロリーは?

大切な役割をもつ脂質ですが、摂取には充分注意が必要です。

なぜなら、糖質・タンパク質に比べて脂質はカロリーが高いためです。

糖質・タンパク質が1g当たり、それぞれ4kcalなのに対して、脂質は1gあたり9kcal

アルコールと比べても7kcal、つまり1g当たりで言うと一番カロリーが高い栄養素が脂質です。

そんな脂質は、私たちの食生活に嫌というほど溢れています。

もちろん、それが良質な良い油であっても、大量に摂取してしまえば、折角の効能も逆効果!?
なんてことにはしたくないですよね。

からだに悪い油って?トランス脂肪酸と酸化油は要注意!

からだに悪いと言われる油の中で、やっぱり有名なのはトランス脂肪酸ですよね。

マーガリンや、ショートニングなど人工的に作られた油に含まれる脂肪酸で、からだの細胞に入り込み細胞へ悪い影響を与えてしまったり、発がんの危険リスクをもつと言われています。

マーガリンそのものを食べなくとも、それらを使用したパンや菓子類なども多く存在しているので、栄養表示はチェック!

また、酸化された油も要注意!

酸化された油には、私たちの健康に害を及ぼすと言われている活性酸素を多く含んでいます。

そんな油を摂取してしまえば、からだの酸化も進んでしまい、からだに悪影響を与えてしまいます。

揚げ物類は、新鮮な油で揚げ、かつ揚げたてがベスト!

時間が経つにつれて酸化が進んでしまい、油の鮮度も落ちてしまうのです。

脂肪酸ってたまに聞くけどなんのこと??

脂質は構造によって様々な種類に分けられます。

液体なのか、固体なのかでも大きく異なりますが、大切なのは脂肪酸の種類です。

脂肪酸とは、脂肪をからだの中で使いやすいように分解したものですが、食品によって含まれている種類が異なっています。

また、脂肪酸はからだの中でつくることができますが、充分につくることができない脂肪酸もあります。

それらを必須脂肪酸と言います。

私たちが意識して摂取するべき脂肪酸はこれらの脂肪酸なのです


どんな油を摂ればいいの?からだに良い油ってなに???

脳筋パパ脳筋パパ

ごま油ってなんとなくからだに良さそうだよね!


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

う~ん
なんとも言えないかなぁ~


脳筋パパ脳筋パパ

油って、サラダ油、ごま油、オリーブオイル位しか思いつかないんだけど・・・


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

まぁ良く使われるのはその辺だよね!
他にもココナッツオイルとか魚から摂れる油とかいろいろあるよね!


脳筋パパ脳筋パパ

どんな違いがあるの?というかからだに良い油ってあるの?


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

それじゃあ説明してくね!

良質な油ってどんなものがあるの?

脂質の品質は脂肪酸によって決まってきます。

脂肪酸は大きく分けると2種類に分けることができますが、そのうち、良質な不飽和脂肪酸について紹介していきます!

また、不飽和脂肪酸はさらに三種類に分けることができるんです。

《オメガ9系と呼ばれる一価不飽和脂肪酸》

  • オレイン酸
    :オリーブオイル、菜種油、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツなど

 ⇒血液中の悪玉コレステロールを低下させる効果がみられる

《オメガ3系と呼ばれる多価不飽和脂肪酸》

  • α-リノレン酸
    :亜麻仁油、しそ油、えごま油、くるみなど

 ⇒体内でEPA・DHAを合成する時にも必要で、血中の中性脂肪を減らしたり、血圧を下げる効果も!アレルギー疾患、高血圧、がん、心臓血管系疾患などを予防に効果的

  • DHA(ドコサヘキサエン酸)
    :鮪(まぐろ)、鰤(ぶり)、鯖(さば)、鰯(いわし)など、魚に含まれる脂

 ⇒高脂血症、高血圧などの予防に効果的で、脳の働きを正常に保つ効果も!

  • EPA(エイコサペンタエン酸)
    :鰯(いわし)、鮪(まぐろ)、鯖(さば)、鰤(ぶり)、秋刀魚(さんま)など、魚に含まれる脂

 ⇒血液の凝固を抑え血栓を予防したり、血液中の中性脂肪を低下させ、動脈硬化や高脂血症などを予防する。また、悪玉コレステロールを減らす効果もある。

 

《オメガ6系と呼ばれる多価不飽和脂肪酸》

  • リノール酸
    :紅花油、ひまわり油、大豆油、ごま油など

 ⇒体内でのγ-リノレン酸・アラキドン酸を合成するのに役立ち、血中コレステロール値(悪玉・善玉)を減らす

  • γ-リノレン
    :月見草の油や種子、ローズヒップオイル、からすみ、くじら、人参など

 ⇒血糖値、血圧、血中コレステロールを低下させる

  • アラキドン酸
    :レバーなどの肉類、卵黄、アワビ、サザエなど

 ⇒免疫機能の調節や、胎児・乳児の健康な発育をサポートする。
  また、アレルギー症状を強める作用があることから、過剰な摂取には要注意!

このうち、必須脂肪酸と呼ばれるのは、α-リノレン酸とリノール酸!

また、アラキドン酸も合成できますが、充分な量とはいえないので、意識した摂取が必要です。

管理栄養士ママ管理栄養士ママ

ちなみにママが出会った先生の中に、
油を変えると60種類の病気が改善する
って言っていた先生がいたの!
びっくりだよね!


脳筋パパ脳筋パパ

油を変えるだけで病気まで治しちゃうの!?
それはすごいね!


管理栄養士ママ管理栄養士ママ

それほど、私たちの食生活において、どんな油を摂取するかは大切なことなんだよ。

大切なのは「オメガ3:オメガ6=3:6」!

脂肪酸の摂取において、最も大切なのはバランスです!

まず上記で説明したように、多くの脂肪酸の種類がありますが、私たちが意識して摂取すべきなのは、からだで合成できない脂肪酸です!

また、オメガ3、オメガ6・・・ 実はこの二つは全く異なる生理機能をもっているんです。

オメガ3が炎症を抑えたり、血栓を溶かす作用をもつのに対し、
オメガ6は炎症を起こし、血栓を作る作用を持っています。

この二つのはたらきをもつことで、私たちのからだの恒常性は保たれているのです。

そして、最も良いバランスと言われているのが、「オメガ3:オメガ6=3:6」のバランスです。

このバランスを意識することが、良い油を摂取するということに繋がります。

つむつむの今回のまとめ

つむつむつむつむ

どうだったかな~?


つむつむつむつむ

脂質は脂質の種類を意識するだけじゃなく、バランスを保つことがとっても大切で、意外と難しい事なんだよ~


つむつむつむつむ

不足しがちなオメガ3を増やせばいいって考えてしまいがちなんだけど、これだとうまくいかない場合もあるから注意だよ!


つむつむつむつむ

実はオメガ3を増やそうと意識するより、オメガ6をどれだけ減らすかの方が大切なんだよ~


つむつむつむつむ

例えば、ハンバーガーをお昼に食べちゃったら、オメガ3:オメガ6=1:25とかの割合になっちゃて、いくらオメガ3を意識していても、それだけオメガ6を摂っちゃったら、バランスとるのだって大変だよね~?脂肪酸っていっても油のカロリーは他の栄養素に比べて高いからね。


つむつむつむつむ

最後までお話を聞いてくれてありがとね~ ばいば~い(^_^)/~